園長ごあいさつ
みんなちがって、みんないい。
一人ひとりの成長と自立に寄りそう。
フィンランドの宣教師が、伝道の地に飯田を選び、幼児教育を始めたのが、飯田ルーテル幼稚園の100年の歩みの第一歩です。以来、ここから多くの子どもたちが巣立ち、卒園生は数千人を数えます。代々ここに通う親子もたくさんいます。
飯田ルーテル幼稚園の教育保育の特徴、それは一人ひとりの人格を大切にすること。「みんなちがって、みんないい」という考えのもと、一人ひとりの能力を伸ばしながら、それぞれの成長ペースに合わせて自主自立の力を養っていきます。今、世界的に注目される幼児教育の理想形「フィンランドメソッド」を、創立時から実践しています。

そして友達を理解し、一緒に過ごす喜びを伝え、さらには愛する心、感謝する心も育んでいきます。また、障害や疾患をもつ子どもたちを受け入れる体制づくり、環境づくりも、可能な限り行っています。つまり誰もが愛をもって受け入れられる存在であることを、基本にしています。
当園では保育者が一方的に率先してく内容ばかりではなく、子どもたち個々の世界観を大切にして、例えば「遊び」は子ども主体で自由に遊ばせるようにしています。その中で友達の存在を受け入れ、互いに思いやりをもって振る舞えるよう、そして集団生活の基本が身につくよう導いていきます。
また、自分のできること、できないことへの個々の想いを深く理解した上で、それぞれの自己肯定感が着実に高まっていくように導くアプローチも行っています。その効果として、できないかも・・・という気持ちから、やってみよう!やってみたらできたよ!というプロセスを歩み、それが確実に自信につながり、人間形成の礎となっていきます。

個人差はありますが、当園の卒園生たちは、周りに左右されず、自分の意見を持ち、自分で考え、行動することができ、友達に優しく関わることができる資質が備わっています。だからこそ小学校へと進んでも、一人ひとりが自分らしく、溌剌と伸び伸びとしている、そんな活躍ぶりが見てとれます。
「飯田ルーテル幼稚園の卒園生たち。その存在感が周りにいい影響を与えている」という声もよく聞きます。そんな声を聞くたびに、私たちは誇らしい気持ちになります。これからも私たちは、一人ひとりにとっての「未来を照らす道標」になれるよう、心を尽くして、愛をもって子どもたちに寄り添う日々を全うしていきたいと思います。
飯田ルーテル幼稚園 園長
黒河内智子
