
一緒に子育てをする「拠りどころ」であることを
伝えながら、ここが子どもたちの「第2の我が家」
のような存在になることをめざしたい。
副園長 2010年入園
菅沼咲子 Sakiko Suganuma
Profile
◆好きな言葉:有言実行◆趣味:ものづくり(手芸、DIY)、読書、お祭りごと◆夢:手づくり作品を販売するために今以上にクラフトイベントへ参加したい。
Career Message-06
自分の気持ちや気分で関わりが変化しない保育を目指しています。褒めること、認めることを最優先する保育をしつつ、他人や自分の命に関わることや他人を傷つける言葉などについては、年齢に応じた伝え方で「やってはいけないこと」として教えるようにしています。
日々の心がけとしては、何より感情を共有することを大切にしています。楽しいときはみんなで大笑いし、悲しいときには一緒に心を痛め、嬉しいときには共に喜び合い、悔しい、怒りの感情も大事に育てて、常に自分の気持ちと向き合える、そしてコントロールできるようになる、こころの土台づくりをしていきたいと考えています。
さらに保護者のみなさまの心が健康でなければ、より良い子育てを行なっていくことは難しいと思うので、保護者のみなさまとの感情の共有、そして子育てに関する悩みや課題の共有をする機会をできるだけ持てるよう心がけています。幼稚園は単なる預ける場所ではなく、一緒に子育てをする「拠りどころ」であることを伝えながら、ここ飯田ルーテル幼稚園が、子どもたちの「第2の我が家」のような存在になることをめざします。

Q.飯田ルーテル幼稚園を選んだ理由は何ですか?
ここに入る前にも、キリスト教保育を行っている園で働いていたこともあり、飯田ルーテル幼稚園の教育・保育方針に共感。ここでなら、今までの経験が生きる!そして、もしかしたら自分が思い描く理想の園にするためのチャレンジができるかもしれない!という想いもあって、入園を決めました。
Q.現在の仕事は?
副園長の立場で、園の運営を統括する役割、そして職員からの相談を受け、アドバイスする役割を果たしながら、3歳児クラスの担任もしています。みんなから「妖怪百目」と呼ばれており(笑)、日々のあらゆる出来事に、そして職員全員の心理状態にも目を配り、アンテナを張りながら、飯田ルーテル幼稚園の全体最適化への方向性をコントロールする立場で動いています。

Q.仕事のやりがいは?
仕事自体はマニュアルがあってないようなとても難しい職業です。だからこそ自分で創り上げていく面白さや手応えもあり、そこにやりがいを感じています。また、子どもたちが家にいるかのようなリラックスした姿を見るとき、保護者の相談に乗り、解決へと導き、その方の晴れやかな表情を見るとき、職員が成長した姿や表情を見るとき・・・等々に、幸せとやりがいを感じます。
Q.働く場としての魅力は何ですか?
まだまだ、いろんな課題を抱えているので、園の運営を統括する立場としては、今、そしてこれからも「独自の魅力」を一つひとつ創り上げ、磨いていく段階であると答えるしかありません。あえて現状の魅力を一つあげるなら、理想の保育をめざしてゴールを決めずに絶えず進化し続ける、その姿勢と情熱は本物であるということです。

Q.あなたならではの仕事ポリシーや仕事スタイルがあったら教えてください。
私が「妖怪百目」と呼ばれるのは、視野が広く、どんな小さな変化にも目を配れる、アンテナやセンサーの役割を果たしているからです。子どもたちはもちろん、職員、そして保護者も含めての心理状態を察して、声がけをする。その上で、解決の糸口を探りながら、ケアをする。これからも私としては、心優しく、頼り甲斐のある「良き妖怪」であり続けたいと思います。
Q.今後の目標は?
管理職の立場でもあるので、若い職員が結婚・出産をしても、復職して長く働き続けられる飯田ルーテル幼稚園であるための「職場環境の土台づくり」をしていきたい。そして100年の歴史を礎に、次なる100年に向けて、ここがずっと子育ての「拠りどころ」であり、子どもたちの「第2の我が家」であり続けるための確たる軸になる「保育哲学」のようなものを、自らの働きかけによって築けたら、と思っています。